ファンクスvsブッチャー、シーク 2

2019年12月23日

プロレス
5

会場にテーマ曲の「スピニング・トー・ホールド」が流れて、まずファンク兄弟が先にリングに登場しました。

そして音楽がピンク・フロイド「吹けよ風、呼べよ嵐」に変わると、反対側のコーナーからブッチャー・シーク組が通路から入場して来ました。

シリーズ開幕戦からお互いの試合への乱入を繰り返し、両チームの遺恨は頂点に達していました。

ブッチャー・シーク組がリングに入るところを待ち構えていたファンク兄弟は、先制攻撃で凶悪コンビを流血させます。

乱戦の中で打ち鳴らされた試合開始のゴングは、超満員の観衆の大歓声でかき消されていました。

試合は先制攻撃を仕掛けたファンク兄弟が、その後も絶妙のコンビプレーで主導権を握り、凶悪コンビを追い込んでいきました。

ところが8分過ぎにシークが棒状の凶器でテリーの右腕を刺しまくり、テリーは右腕の上腕から激しく流血して動きを止められました。

そしてシークと交代してリングに入ったブッチャーの手には、何とフォークが握られていました。

「アッ、フォークだ!」

実況の倉持アナウンサーの叫び声とともにテレビの画面に映し出されたのは、それまでのプロレスの試合では見たことのない凄惨なシーンでした。

ブッチャーのフォーク攻撃で右腕をメッタ刺しにされたテリーは戦闘不能の状態になり、応急手当を受けるためにリングを降りました。

孤軍奮闘となった兄のドリーが凶悪コンビを相手に1人で大立ち回りを演じますが、とうとう力尽きて「もはやこれまでか・・・」と思われた、その時でした!

右腕に包帯を巻いたままのテリーがリングに飛び込んで、左手一本でパンチを連打して凶悪コンビを蹴散らし、勇敢にもドリーを救出しました。

これには会場だけでなく、テレビの前で観戦していたファンの興奮も頂点に達しました。

予想外だったテリーの反撃で動揺したシークが、凶器攻撃を止めようとしたレフェリーのジョー樋口にまで凶器で殴りかかり、試合は反則勝ちでファンク兄弟の勝利となり、見事に「オープンタッグ選手権」の優勝を勝ち取りました。

【閲覧注意】ファンクスvsブッチャー、シーク

試合後に行われた表彰式では、涙顔で嬉しそうに微笑むテリーに対し、超満員の観衆から惜しみない拍手と声援が送られていました。

それまでは偉大な兄のドリーと比較すると日本では今ひとつ評価されていなかったテリーですが、この一戦で日本のプロレスファンのハートをがっちり掴み、因縁の相手である凶悪コンビとの遺恨試合は、この後も全日本プロレスのドル箱カードとなりました。

そしてこの「オープンタッグ選手権」は興行的にも大成功を収めて、翌年からは「世界最強タッグ決定リーグ戦」の名称で年末の日本マット界の風物詩となり、時代が昭和から平成そして令和となった現在になっても行われています。

ファンクスvsブッチャー、シーク 3

この試合が今でもプロレスファンの語り草になっている要因は、何と言ってもブッチャーのフォークによる攻撃でした。...

5 件のコメント

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2019/12/24 (Tue) 12:36

51: 管理人のみ閲覧できます

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遠太

2019/12/24 (Tue) 19:07

52: ススムさん、こんばんは。

初めまして、遠太(おんた)と申します。貴ブログ、トップページでのリンクのファビコン表示を拝見しまして、当ブログでも参考にさせていただきました。

ブッチャー、本当に強くて憎たらしいレスラーだったですよね。

ススム

2019/12/24 (Tue) 20:41
ススム

53: To 遠太さん

こんばんは、コメントありがとうございます。

遠太さんのお名前は、いつもチェックしているブログでのコメントや、このブログへの足跡で拝見していました。
同じテンプレートを利用していますから、参考にしていただければ何よりです。

全日本のブッチャーと新日本のタイガー・ジェット・シンの悪役人気は、本当に凄かったですね
全盛期のブッチャーは、地方のプロモーターにとっては神様のような存在だったそうですね。

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2019/12/26 (Thu) 14:06

58: 管理人のみ閲覧できます

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ススム

2019/12/26 (Thu) 20:06
ススム

59: To 非公開コメントさん

こんばんは、コメントありがとうございます。

このシーンは、会場にいる人よりもテレビ観戦の方がショックだったと思います。

馬場さんとブッチャーは友人というよりプロモーターとレスラーの関係ですから、仲が良いと言うよりもブッチャーだけではなく多くの外人レスラーにとって、馬場さんは頭の上がらない存在だったと思います。

しかしレスラーとしての馬場さんとリング上で激しく戦う姿からは、ちょっと想像できないかもですね。