キー・オブ・ライフ

2019年09月26日

アルバム
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スティービー・ワンダー

今回紹介するのはスティービー・ワンダー全盛期の最高傑作と名高い SONGS IN THE KEY OF LIFE(キー・オブ・ライフ)です。

12歳でリトル・スティービー・ワンダーとしてデビュー、生まれつきの才能に加えて音楽に対する限りない探究心で、1970年代前半に発表した TALKING BOOK(トーキング・ブック)INNERVISIONS(インナービジョンズ)FULFILLINGNESS' FIRST FINALE(ファースト・フィナーレ)は3部作と呼ばれ、黒人音楽を越えたポップス界を代表するアーティストと認められる存在となりました。

スティービーは歌手やソングライターとしてだけでなく、キーオードやハーモニカ、ドラム等の演奏でもトッププレイヤーであることに加え、ジャンルの異なるミュージシャンとの共演や誰も使ったことのない楽器を取り入れるなど音楽界への貢献も大きく評価されています。

そして絶頂期を迎えたスティービーが自身初のプロデュースを手掛けたのがこのキー・オブ・ライフで、当時はレコード盤のLP2枚組プラス4曲入りシングルという異例な形になったのは、溢れ出る才能と妥協のない音楽作りの結果として、曲数や演奏時間を削ることが出来なかったのでしょう。

一般的にはレコード会社はセールスの事を考えるとダブルアルバムの発売には消極的と言われますが、当時のスティービーには、自分の考えに対して有無を言わせないほどの実力と信念があったのは間違いありません。

実際に収録された楽曲はどれをとっても完璧な仕上がりで、多くのファンや音楽関係者に加えてミュージシャンの間でも最高のアルバムと評価されています。

Isn't She Lovely - Stevie Wonder

このキー・オブ・ライフの制作に関してはこんなエピソードがあります。

レコード会社のモータウンはこのアルバム制作中であることを宣伝するために、巨大な看板に少しづつアルバムジャケットを描いていく戦略を立てましたが、スティービーが納得の行くまで何度でも録り直しをするため看板を描くペースが落ちて行き、最後にはアルバムの発売日を入れるスペースだけが空白になっていたとの事です。

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